夢の中へ…

台風が近づいています。
先週もひどかったですね。

月曜日の夜、母のお茶の先生から緊急のお電話が!!
「大変!!電車が動いてないみたい!!」
ざわめきだつ母と私です。由比のあのJRの被害。本当に大変なことになりました。
と、真面目に書いておりますが…
私たちが慌てているのにはわけがあったんです。

夢の中へ…

これです、これ!!十月大歌舞伎!勘九郎・七之助兄弟、橋之助に獅堂君、その上玉三郎まで!錚々たるメンバー!チケットを取るのにも苦労したんです。中々つながらなくて!!これを捨ててしまうのはもったいない!
JAに問い合わせしようにも電話はつながらないし、ネットでも詳しくは分からない。駅まで行って、やっと翌日の様子が分かりました。本数少なく運転するため、早目に来てもらえれば静岡まで出られるとのこと。

母のお茶の教室の方々8名と私。9人の大移動。皆さん、なんと着物姿!つらいでしょうが、歌舞伎のためです。余裕をもって、朝7:00台の電車で静岡に移動です。あまりに満員のため、2本電車を見送り、3本目でぎゅーぎゅーやられながら、静岡に到着。予定より早い新幹線で東京へ向かいました!!

夢の中へ…

憧れの歌舞伎座!ですが、開場までには時間があります。横のコーヒーショップで逸る気持ちを抑えながら時間をつぶします。東京は晴天!平日なので会社へ向かうんだろう人たちが行きかいます。何とも言えない優越感!すごく幸せ!!

お時間となりました。ついに開場!本当にたくさんの方が歌舞伎座へと飲み込まれていきます。

歌舞伎座の中に入ると、やることがいっぱい!まずは音声ガイドを借ります。

夢の中へ…

素人の味方、音声ガイド。本当に色々な情報を教えてくれますよね。楽しさが倍増します。そして、電話で予約していたお昼の清算。せっかくの歌舞伎座です。奮発しました!そして…時間を無駄にしない私たち。いそいそとお土産ショップへ!!またまた買ってしまいました!手ぬぐいを2枚!自分へのご褒美です…って、なんだかいつもご褒美ばかり買ってますが(笑)。

座席に着くと、黒・柿色・萌葱の定式幕が目に飛び込んできました!!

夢の中へ…

上の席には提灯も並んでいてワクワクします!

夢の中へ…

前の席にお坊様がずらり!きっと研修か何かなんでしょうね。みんなで歌舞伎鑑賞。楽しそう!

夢の中へ…

一幕目は「野崎参り」。おみつ役の七之助くんがきれいだこと!考えてみたら、「お染久松」ものって、筋もよく知りませんでした。小さな頃から大好きだった久松と急に祝言が決まったおみつ。しかし久松は、実は奉公先の店の一人娘のお染と恋仲で。その事情を知ったおみつが尼になる決心をする。という悲しい話。最後に奉公先へお染と帰っていく久松を見送るおみつが切なくて…幕。

ずっと浸っているわけにはいきません。今から戦争が始まります!3階の食堂へ9人で大移動。
すごいですね。席にはすでにお料理がセッティングされています。

夢の中へ…

きれいな幕の内弁当。すでにセッティングされていたというのに、お吸い物もアツアツです!なんて言ってる暇はないんです。幕間は30分ちょっと!慌てて食べないと時間が無くなってしまいます。でも…ほんとお料理が上品でどれもおいしい!奮発した甲斐がありました!

慌てながらも幕の内弁当を完食!あっという間に2幕目が始まりました!

「近江のお兼」と「三社祭」
古くからの演目だからでしょうか。不思議なことがいっぱい。
「近江のお兼」は、お兼が愛しい人を思いながら踊るのですが、その横にはスクールメイツよろしく2人の男衆が!!宙返りをして床にバタッと倒れます。それも何度も!痛そう!!何でも、これでお兼ちゃんが引き立つのだそうな…。不思議な演出。
そして「三社祭」。これまた不思議。橋之助と獅堂君の二人踊り。漁夫二人が善玉、悪玉に取りつかれるという話。お面で顔が隠れてしまいますし、解説を一生懸命聞いてましたが、いまいち、善玉がすご~い善行をするわけでもなく、悪玉がひど~い悪さをやらかすわけでもなく。何だかちょっと拍子抜けな感じ(笑)。でも、2作とも楽しかったですよ!

さて、お楽しみの3幕目「伊勢音頭恋寝刃」。ついに勘九郎の登場です。まあ、りりしいこと!!
玉三郎もここで登場です!なんとやり手婆あ役!びっくりです。これがまあ憎々しくて(笑)。さすが玉三郎。
この話は、遊郭で、名刀「青江下坂(あおい しもさか)」とその鑑定書を奪い合うお家騒動もの。誤解が誤解を呼び、最後には主人公が恋仲の遊女が敵に寝返ったと勘違いし、結果的に敵を名刀「青江下坂(あおい しもさか)」でめった切り!というおどろおどろしいお話。

このめった切りのシーンが面白い!!残忍な場面なんですが、動きが超スローモーションのようで。解説によると、美しい場面として扱われているんだそうですよ。市川 崑の「八つ墓村」で死に装束の男が刀を持振りかざして襲ってくる、恐ろしいけど静かで幻想的な、あの場面を思い出しました。歌舞伎は古くからあるお芝居ですが、だからこそ、そこかしこにお話を最大限に面白く、美しく見せる演出が施されているんだなあと、うっとりとため息。

長丁場なのにあっという間。あーあ、ついに終わってしまいました。
歌舞伎座を出て、外の歌舞伎稲荷にお参り。

夢の中へ…

地下街に潜って、最後のお買い物です!ソフトクリームには隈取のデザインのおせんべい!

夢の中へ…

最後まで裏切らない歌舞伎座です。またまた絵葉書購入!テンションあがりまくり!

東京駅に着くと、すでに日が傾きかけています

夢の中へ…

夢の世界から現実へ。楽しい一日でした。

さて、これがお土産!きれいでしょ?

夢の中へ…

夢の中へ…

夢の中へ…

どこかに行くたびに増えていく、手ぬぐいと絵葉書。今までいくら散財してきたことか。そのお値段は、何でも鑑定団に応募する方よろしく、口が裂けても言えません。






2014年10月13日 Posted byつる屋 at 00:17 │Comments(2)遊びに行きました!

この記事へのコメント
無事に行ってこれてよかったねぇ!!いろいろ走り回ってくれたおかげで、楽しく行ってこれたんだよね。ありがとうございました!!
私も手ぬぐい買えばよかった(^^)
Posted by すみちゃん at 2014年10月13日 15:14
すみちゃん、ほんとうだねえ。無事に帰ってこれてよかったね。
楽しかったね。
手ぬぐい、あんまりたくさんあって、迷っちゃった。もっとたくさん買ってきたかったなあ(笑)
Posted by つる屋つる屋 at 2014年10月13日 19:11
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
夢の中へ…
    コメント(2)