「焼津の在来作物教室」と「地ねぎづくしを食べよう!」開催しました!
12月13日(土)
豊田公民館にて静大稲垣先生による「焼津の在来作物教室」が行われ、17名が参加してくれました。
最近、そこかしこで「在来作物」という言葉を聞くようになりました。興味はあるんだけど、どんなものかは知らないし、食べたことはないという方も多いのではと思います。そこで、どっぷり「在来作物」のお話が聞けたらいいなあと思い、企画しました。
講座では、在来作物の定義、静岡県の在来作物、もちろん焼津の在来作物について、色々話を聞くことができましたよ。私もこんなにがっつりお話を聞くことはめったにないので、楽しかった!
在来作物は、品種改良現代のされた作物とは異なり、昔ながら栽培され続けている農作物のことをいうのだそうです。静岡県では220種類が見つかっているのだそうです。その多さにはびっくりしますね。今回は色々な在来作物の説明も聞けて面白かった。

特に面白かったのは、折戸ナスについて。
私が在来作物について意識したのは、この折戸ナスからでした。このおナス、賀茂ナスや紀州ナスのもととなったのではないかと考えられているんだそうです。江戸時代、とても高価な値段で取引されていたナス。ナスの栽培には向かない砂地の三保で、効率よく栽培する技術が京都、そして大阪への伝わっていったのだそうです。人の伝来とともに種や技術が動いていくという話はよく聞きますが、こうやって聞くとそれがよく分かりますね。
皆さんには三右衛門芋と志太糯の試食を食べていただきながら焼津の在来作物の話も聞いていただきました。
お料理教室でも、試食の時間が一番好きです。在来作物を口にした瞬間、みんなから「うわー」「おいしい!!」という声が聞こえてきます。理屈ではなく、体が在来作物に反応する瞬間、在来作物の底力を実感します。「おいしい」と心から思えるものにステキなエピソードが付くと、是非にでも残したいと思えますね。みなさん益々うんうんとうなずいているのが分かります。

在来作物は地域資源としても大きな力を持つのだと先生は仰います。今、ドイツなどでも農家と地域と企業が結びつき、在来作物を保全しながら活かしていく取り組みがされているのだとか。素敵だなあと思います。焼津でもそんな試みができればいいなあ。
今は世界中どこでも同じものを手に入れることが可能な時代。だからこそ、「ここにしかない」という在来作物はが注目されているのですね。私もそこに価値があるのだろうと改めて実感しました。
でも農家さんにとってはどうなんだろう。
品種改良されていないだけに、収量が少なく見た目が悪い、そろわない、作業性が悪いなど、あまりメリットはないように思えます。確かに深い味わいがあり、今栽培している方たちはその農作物を素晴らしいと思っているから残しているに違いないのですが、中々後継者を探すのは難しいという方も多くいます。
広範囲で探していけば作りたいという方もたくさんいますが、地域性があるのであれば、その地域でぜひに残していってほしいと思うし、消費者にとっても、また農家さんにとってもWin-Winとなる方法が見つかればいいなあと考える日々です。
でもそれも一歩一歩。こうやって皆さんに在来作物について知ってもらうことから始まるのだろうと思います!
稲垣先生。
楽しいお話といろいろ考える機会を作っていただいて、本当にありがとうございました!
さて、講座の後はお楽しみ。Trattoria Ventoさんにて「地ねぎづくしを食べよう」というイベントを行いました。
さかえさんの「中新田の地ねぎ」、柔らかくて香りがよくておいしいので、使い道が広いんだろうなあとずっと思っていました。Ventoの杉本さんに相談したところ、ねぎづくしでやってみましょうと提案していただきました。私も試食する機会がなかったので、本当に楽しみ!
杉本さんとの出会いは4年前、仕事でお店のインタビューをさせていただきました。素材、またお料理と真摯に向き合っているステキなシェフだなあと思いました。ご注文いただければ何にでも対応しますという姿勢にも感動。お料理も手軽に手に入るもので、その特徴を活かしておいしく調理するなあと思いました。今回関わっていただくなら、絶対この方と決めていました。
さて、今回のメニューは、

野菜と葱のミネストローネ。調理したねぎと野菜の甘さに、生の地ねぎの辛味がアクセントとなったおいしいスープ。

鶏肉のコンフィと葱のサラダ
バルサミコ酢とガツンとした塩に生のねぎがよく合ってパンチのあるサラダになりました。

パスタです。里芋と葱とセミドライトマトのソース。この里芋、静浜のものだそうですが、ぬるっとしてなめらかで、ソース替わりとしてたまりません。またねぎがいい香りで!!煮物の感覚で考えてみましたとシェフ。とってもおいしいパスタでした。

さてこれはイタリア風葱巻のロースキャベツ 菊芋と葱のソース。
この上に乗っているの、何だか分かりますか?実はねぎの根っこ!これがパリパリしておいしいんだ!!皆さんにも一番好評だったのがこの根っこ(笑)でした!!ゆでて、揚げて、ピュレにして、また生でとねぎがたっぷり使われています。ロールキャベツなのに葱が主役!面白い。
新しい料理が出てくるたびに今度は何?と、みなさん興味津々。目の前に料理が置かれるとわーっと歓声が上がります。

みなさん、おいしいものを前にすると饒舌になりますね。ご自分がやってる畑のこと、在来作物のこと、料理方法について、途切れることなく話に花が咲きます。とても楽しい時間でした。
「地ねぎをたっぷり使うので、帰りはねぎ臭くなるかもしれませんが…」と冗談めかして言ってらっしゃった杉本さん。言葉通り、たっぷり地ねぎを堪能しました。心なしか、体がポカポカしてきた感じ!
最後はデザート。

チーズケーキでさっぱりと。
口に残ったねぎの味がすっと引いていく感じ。
最後に、杉本シェフからこんなお話が。
今回、自分にとっても冒険で、すごく楽しい思いをさせてもらいました。地元のこんな素敵なねぎとの出会いに感謝します。
何回か打ち合わせさせてもらって、そのたびにシェフがこんな料理を考えてます、あんな料理の試作をしましたとやたらと楽しそうで!提案した私にとって、思ってもみない嬉しい誤算でした。これもまたWin-Winの形だなあとつくづく思います。こうやって、ゆっくりでもいいから前進したいと思えた瞬間です。
杉本シェフ、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
Trattoria Vento http://www.vento915.com/
豊田公民館にて静大稲垣先生による「焼津の在来作物教室」が行われ、17名が参加してくれました。
最近、そこかしこで「在来作物」という言葉を聞くようになりました。興味はあるんだけど、どんなものかは知らないし、食べたことはないという方も多いのではと思います。そこで、どっぷり「在来作物」のお話が聞けたらいいなあと思い、企画しました。
講座では、在来作物の定義、静岡県の在来作物、もちろん焼津の在来作物について、色々話を聞くことができましたよ。私もこんなにがっつりお話を聞くことはめったにないので、楽しかった!
在来作物は、品種改良現代のされた作物とは異なり、昔ながら栽培され続けている農作物のことをいうのだそうです。静岡県では220種類が見つかっているのだそうです。その多さにはびっくりしますね。今回は色々な在来作物の説明も聞けて面白かった。

特に面白かったのは、折戸ナスについて。
私が在来作物について意識したのは、この折戸ナスからでした。このおナス、賀茂ナスや紀州ナスのもととなったのではないかと考えられているんだそうです。江戸時代、とても高価な値段で取引されていたナス。ナスの栽培には向かない砂地の三保で、効率よく栽培する技術が京都、そして大阪への伝わっていったのだそうです。人の伝来とともに種や技術が動いていくという話はよく聞きますが、こうやって聞くとそれがよく分かりますね。
皆さんには三右衛門芋と志太糯の試食を食べていただきながら焼津の在来作物の話も聞いていただきました。
お料理教室でも、試食の時間が一番好きです。在来作物を口にした瞬間、みんなから「うわー」「おいしい!!」という声が聞こえてきます。理屈ではなく、体が在来作物に反応する瞬間、在来作物の底力を実感します。「おいしい」と心から思えるものにステキなエピソードが付くと、是非にでも残したいと思えますね。みなさん益々うんうんとうなずいているのが分かります。

在来作物は地域資源としても大きな力を持つのだと先生は仰います。今、ドイツなどでも農家と地域と企業が結びつき、在来作物を保全しながら活かしていく取り組みがされているのだとか。素敵だなあと思います。焼津でもそんな試みができればいいなあ。
今は世界中どこでも同じものを手に入れることが可能な時代。だからこそ、「ここにしかない」という在来作物はが注目されているのですね。私もそこに価値があるのだろうと改めて実感しました。
でも農家さんにとってはどうなんだろう。
品種改良されていないだけに、収量が少なく見た目が悪い、そろわない、作業性が悪いなど、あまりメリットはないように思えます。確かに深い味わいがあり、今栽培している方たちはその農作物を素晴らしいと思っているから残しているに違いないのですが、中々後継者を探すのは難しいという方も多くいます。
広範囲で探していけば作りたいという方もたくさんいますが、地域性があるのであれば、その地域でぜひに残していってほしいと思うし、消費者にとっても、また農家さんにとってもWin-Winとなる方法が見つかればいいなあと考える日々です。
でもそれも一歩一歩。こうやって皆さんに在来作物について知ってもらうことから始まるのだろうと思います!
稲垣先生。
楽しいお話といろいろ考える機会を作っていただいて、本当にありがとうございました!
さて、講座の後はお楽しみ。Trattoria Ventoさんにて「地ねぎづくしを食べよう」というイベントを行いました。
さかえさんの「中新田の地ねぎ」、柔らかくて香りがよくておいしいので、使い道が広いんだろうなあとずっと思っていました。Ventoの杉本さんに相談したところ、ねぎづくしでやってみましょうと提案していただきました。私も試食する機会がなかったので、本当に楽しみ!
杉本さんとの出会いは4年前、仕事でお店のインタビューをさせていただきました。素材、またお料理と真摯に向き合っているステキなシェフだなあと思いました。ご注文いただければ何にでも対応しますという姿勢にも感動。お料理も手軽に手に入るもので、その特徴を活かしておいしく調理するなあと思いました。今回関わっていただくなら、絶対この方と決めていました。
さて、今回のメニューは、

野菜と葱のミネストローネ。調理したねぎと野菜の甘さに、生の地ねぎの辛味がアクセントとなったおいしいスープ。

鶏肉のコンフィと葱のサラダ
バルサミコ酢とガツンとした塩に生のねぎがよく合ってパンチのあるサラダになりました。

パスタです。里芋と葱とセミドライトマトのソース。この里芋、静浜のものだそうですが、ぬるっとしてなめらかで、ソース替わりとしてたまりません。またねぎがいい香りで!!煮物の感覚で考えてみましたとシェフ。とってもおいしいパスタでした。

さてこれはイタリア風葱巻のロースキャベツ 菊芋と葱のソース。
この上に乗っているの、何だか分かりますか?実はねぎの根っこ!これがパリパリしておいしいんだ!!皆さんにも一番好評だったのがこの根っこ(笑)でした!!ゆでて、揚げて、ピュレにして、また生でとねぎがたっぷり使われています。ロールキャベツなのに葱が主役!面白い。
新しい料理が出てくるたびに今度は何?と、みなさん興味津々。目の前に料理が置かれるとわーっと歓声が上がります。

みなさん、おいしいものを前にすると饒舌になりますね。ご自分がやってる畑のこと、在来作物のこと、料理方法について、途切れることなく話に花が咲きます。とても楽しい時間でした。
「地ねぎをたっぷり使うので、帰りはねぎ臭くなるかもしれませんが…」と冗談めかして言ってらっしゃった杉本さん。言葉通り、たっぷり地ねぎを堪能しました。心なしか、体がポカポカしてきた感じ!
最後はデザート。

チーズケーキでさっぱりと。
口に残ったねぎの味がすっと引いていく感じ。
最後に、杉本シェフからこんなお話が。
今回、自分にとっても冒険で、すごく楽しい思いをさせてもらいました。地元のこんな素敵なねぎとの出会いに感謝します。
何回か打ち合わせさせてもらって、そのたびにシェフがこんな料理を考えてます、あんな料理の試作をしましたとやたらと楽しそうで!提案した私にとって、思ってもみない嬉しい誤算でした。これもまたWin-Winの形だなあとつくづく思います。こうやって、ゆっくりでもいいから前進したいと思えた瞬間です。
杉本シェフ、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
Trattoria Vento http://www.vento915.com/
いよいよラスト!田中先生の正しい和食教室!
三右衛門芋のお菓子教室でした!
志太糯のおこわ教室、開催しました!!
焼津のお宝再発見!在来作物 昔ながらの農産物で正しい和食教室!
芋祭りについて勉強してきました!
大井川生姜のお菓子教室楽しかったです!
三右衛門芋のお菓子教室でした!
志太糯のおこわ教室、開催しました!!
焼津のお宝再発見!在来作物 昔ながらの農産物で正しい和食教室!
芋祭りについて勉強してきました!
大井川生姜のお菓子教室楽しかったです!